よく小学生の時やりませんでしたか?
「ウ〇コ味のカレーとカレー味のウ〇コ。食べるならどっち?」
 みなさんはどちらでした?

 ウ〇コ味のカレーの方が一般的に人気メニューなのですが、僕が選ぶなら「ウ〇コ味のウ〇コ」です。
 …その手のマニアか!

 先日税金が重い!という話を書きましたが、以前飲み会でこんな話をしたことがあります。

 男女が約半々で20人ぐらいいる中で、「いくら貰えるならウ〇コを食べるか」という中2な質問を出しました。

 誰かが「一般的に基準は3億だろ」って言ったので、「3億円貰えるならこの中の誰かのウ〇コが食べれるって人は手を挙げてください」 と全員に聞いてみたんです。
 すると一人の女性が聞くんです。

「ちょっと待って!誰のウ〇コか選べないの?」
「選べたら喜んで食う人がいるじゃん。ルーレットでランダムにこの中の誰かに決まります」
「じゃあ、ウ〇コの状態は?」
「状態は、その人の体調や前日食べた物次第なので分かりません。運です。ウ○コだけに」
「え~。毎日フルーツばっかり食べたウ○コだったら大丈夫そうなのに」
「そうなると、もはやプレイだよ」

 ということで、「この中の誰か分からない」「でもウ〇コ一口で3億」という条件で手を挙げさせましたが、やっぱり食べる派は少数でした。

 僕も入れて6人ほどの食う派が奥に集まって話し合います。

「普通3億円を目の前に置かれたら食うって」
「そうだよ。ウ〇コで家が建つんだよ?」
「でも近所の人にウ〇コ御殿って言われるんだろうなー…」
「子供はいじめられるだろうな…」
 遠い目をしていると、「私なんか一千万でも食べますよ」という女性が出現しました。
「それは安すぎるって!」

 食う派の連中も一千万じゃ納得いきません。

「なんなら私だって今なら100万で食べると思う」
 ウ〇コの価格破壊が始まろうとしています。

 ちょっと待ってよ!
 プライド持とうよ!

 そもそも食う派である時点でプライドなんかないわけですが。

 そんな中、食う派に背を向けて座っている一人の会計士を発見しました。龍と虎の絵の入ったシャツを着た「インテリヤクザ」と呼ばれている友人です。
 僕が「3億入るのになんで食わないのさ!」と聞くとインテリヤクザ君はこう言いました。

「だって食べてもごっそり国に持って行かれるんだぜ」

 な、何!

 インテリヤクザ君は食べた後の税金のことまで視野に入れていたのです!

「半分は税金で持ってかれるね」
 肩を落とす食う派。

 すると、ある女性が立ち上がりました!
「私達がウ〇コを食べて得たお金なのに1億円以上が国の物になるっておかしくない!?」
 そうだ、おかしい!
 抗議だ!

 そこで考えました。
「お金で貰うからいけないんじゃない?3億円分の商品でもらえばいいんだよ!」
「そうか、カタログみたいので好きな賞品を3億円分選ぼう!」
 そしたらインテリヤクザ君が言うんですね。

「それでも相当分の贈与税は掛かりますよ」
 一同騒然。

「商品でさえダメなのかよ!」
「きっと国に申告しなかったら国税庁が来るんだよ!」
「家宅捜査されちゃうのかよ!」
 うわあああああ。

 頭を抱える食う派の6人。
 それからインテリヤクザ君を交えてウ○コ課税の対策会議が開かれたのでした。

 まずは、3億のウ〇コにかかる税目は何かを知ろうということに。
 第三者から3億円を譲渡されるので贈与税という税目で課税されます。
 この場合、ウ〇コを食すことで譲渡された額から基礎控除額110万円を引いた2億9890万円が課税価格となります。(数年前の税制の話です)

 この場合、1000万円を超えているため税率は50%。ここからさらに控除額の225万円を引いた額1億4720万円が税金となってしまうのです。
 我々がウ〇コにまみれて得た金なのに半分近くも国に持って行かれてしまうのです。

 ならば、対策を考えるしかありません。
 そこで、3億円を損害賠償と考える案が出されました。
 身に与えられた損害について支払を受ける慰謝料等は非課税となります。
 ウ○コを食べさせられたという心身的損害に対する賠償と考えればいけるかもしれない。

 でも…。
 我々は3億円もらえるなら率先して食べる面子なのです。
 食べない派のメンバーが無理矢理食べさせられたなら慰謝料と考えてもいいが、我々は「3億もらえるならウ○コ食べる人手を挙げてー」の問いに「はい!はい!」と手を挙げたではないか。

 そこで、インテリヤクザ君から提案が出ました。
「個人として課税されるのを防ぐために法人としてウ○コ課税問題を処理する事にすればいいんじゃない?
 きわめて現実的ではないにせよ、ウ○コを食する儀式を中心とした宗教法人の設立をするの。
 この場合、3億円の授受は、信者から宗教法人への寄付金という形をとる」

「そうか!宗教法人か!!」
 我々の心が躍ります。

「ウ〇コ教だ!」
「ウ〇コ教だ!」
「そうだ、ウ〇コを布教しよう!」
「ウ〇コ様だ!」
「ウ〇コ様だ!」

 おかしなノリでいると、またインテリヤクザ君がぼそりと言うのでした。

「でも、設立自体が認められない可能性が大きいと思うけどね」

 君がウ〇コで宗教って言ったんじゃん!

 我々はウ〇コ教すら作れないのか!!
 すると、インテリヤクザ君。

「そこは宗教法人としての公益性の有無が論点になるんだよね」

 よく考えたら、どこの世界にウ〇コ教なんて認める国があるんだよ。
 あったら住みたいよ、そんなおおらかな国。

 そんな中、一人の青年が手を挙げました。

「はい、そこの青年」
「贈与税だからいっぱい国に持って行かれるんですよ。
 ウ〇コを食すところがネットで流れるなどされ、主催者に広告費などが入れば、ギャラとして発生して所得税になるんじゃないですか?
 所得税なら多くの出費は、経費で落とせます」

 すると、インテリヤクザ君は言いました。

「確かに業務委託する方法もありえるね。
 会社形態にして3億円を会社の収入として計上し、その他経費で利益を減らしていく事は妥当かと思うね。
 業務委託等による売上計上という形式にして法人税の問題とすればいい。
 ウ〇コを食す催し物を開くイベント会社にして、認められる範囲で最大限費用計上し、利益を極力減らして法人税を節税する」

 なんか難しい話だが、まさにドリームな解決法!

 ウ〇コエキスポ開催だ!
 ウ〇コ博バンザイ!

 しかしなんだか規模がでかくなってきたぞ。
 ウ〇コを食べるためにイベント会社の設立だなんて。

 取られる税金は減るが、経費でいろいろ引かれて逆に借金背負う勢いじゃないか?
 しかもウ〇コを食べるところがネットで流れるなんて…。
 みんながその現実に薄々気付き始めました。

「一度ネットで流れたら削除するのは不可能だよね…」
「ネットで流れるなら3億でも嫌だよ…」
「ストリーミング放送ならいいのでは?」
「でも広告費を得るということは、よっぽどのヘビーローテーションじゃないか」
「俺の子供が学校でいじめられる!」
「彼氏ができなくなる!」
「一家離散だ!」

 そして思ったのです。

 そもそも我々はそこまでしてウ〇コを食べたいのか?

 胸に手を当てて考えました。
 我々はそもそも率先してウ〇コを食べたいわけじゃないじゃないかと。

 もうウ〇コを食べるのはやめようじゃないか!

 そうだ!無理にウ〇コを食べてもいいことはない!

 NO MORE UNKO!
 NO MORE UNKO!

 デモしそうな勢いでしたよ。
 ・・・食べてすらいないのに。



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