Youtubeのお陰でちょっと話題になれば、あっという間に何十万、何百万の人がその映像を見ることが出来ます。

 今思えば、僕が10代を生きた昭和の田舎では、バラエティ番組は半年遅れだったり、むしろ東京で放送されても地方では放送されない番組の方が多かったぐらい なのですが、今ではネットを通して全世界で共有できます。
(ちなみに今でも僕の実家では、番組でプレゼントコーナーが入ると、「プレゼントの応募は終了しました」というテロップが入ります)

 ネットのお陰かそのせいなのか、流行りのギャグの火の点き方と火の消え方のサイクルがめちゃめちゃ短くなりました。

 日本エレキテル連合は年明けには案の定見なくなったし、「あったかいんだから〜」どころではない真夏日の中でクマムシも生き絶えました。
 そしてラッスンゴレライも…。

 ウンコチンチンなドリフ世代の小学低学年の頃の僕は、加藤茶や志村けんのギャグを2、3年は使っていたように思います。 
 それが今では3ヶ月ぐらいで使うことすら恥ずかしくなってしまうという恐ろしさよ。

 そんな中、クマムシ陣営は上手くやりきった。

 携帯で着ボイスが出るまではギャグに著作権はなく、誰がどこでやってもそのギャグを考案した人にはロイヤルティ的な収入はなかったんですが、「あったかいんだから〜」が流行り始めた直後にクマムシは素早くCDを出したのでした。

 カラオケランキングで1位になるなど、それなりの収益を得てふところも「あったかいんだから〜」になったのです。

 最近リズム芸が流行っていますが、頭に残ってつい口ずさんでしまう刷り込み効果もありますが、売れたら曲にして印税を得られるというのも大きなメリットなのでは。

 今芸人を抱えている事務所は、それも踏まえてのリズム芸推しかもしれません。