先日、地元鹿児島の高校の後輩と15年ぶりぐらいに会いました。
今は山口に住んでおり、山口の銘菓をお土産にもらったのですが、それが「月でひろった卵」というもの。
蒸した黄色いまんじゅうの中にカスタードクリームが入っています。
このネーミングを見て、「これは!!」と遠い記憶が蘇りました。
僕の実家はかつてお菓子屋をやっており、僕が高校生の時に「森でひろった卵」というものを売っていたのです。
それは、鹿児島で人気だった薩摩蒸気屋の「かすたどん」というお菓子をパクったもので、黄色い蒸したまんじゅうにカスタードクリームが入っているものでした。
「『月でひろった卵』はウチの『森でひろった卵』をパクったのか!」
それがおまえらのやり方かー。
と後輩に語ったところ、スマホで調べてくれました。
Yahoo!知恵袋に出ていました。
まさにこの状況と真逆のパターンが。
「かすたどん」を土産で渡した際に山口県の方から「月で拾ったたまご」のパクリだなと言われました
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q10135131810
<ベストアンサー>
萩の月が一番古いです。菓匠三全が1979年9月発売です。
月でひろった卵はあさひ製菓株式会社(果子乃季)が1986年に発売です。
かすたどんの発売日はわかりませんが、発売元の薩摩蒸気屋の会社設立が1988年6月なので、これが新しいことになります。
どうやら知恵袋によると最初に初めたのは、仙台の「萩の月」らしい。
このアンサーを知ったYahoo!知恵袋の投稿者からの回答がコレ。
「かすたどんが一番新しいみたいですね。月で拾ったたまごも元祖でないと分かり安心しました」
・・・「月でひろった卵」もパクリと知っての安心感はどうなんでしょう。
さらにこの投稿者、「新しい」から「いい」って思ってない?
「新しい」とは、同じようなものを出した時期が一番遅い=パクリのパクリ なのです。
言っときますけど、うちの実家の「森でひろった卵」の方が若干新しいしぃ。
パクリのパクリのパクリが、うちのお菓子屋ですぅ。
「萩の月」をパクった「月でひろった卵」が出て、おそらく「かすたどん」がマネて鹿児島で人気が出て、それを察知したうちの実家が「月でひろった卵」のネーミングをパクって「森でひろった卵」を出した。
その動きは早かった。
1988年発売で「かすたどん」のデビューとほぼ同じだったと思います。
インターネットのない時代ですからね。
パクリとは知られず、そこそこ売れました。
言っちゃいますけど、僕の実家が当時使っていたカスタードクリームは、仕入れ業者が裏から入手した「かすたどん」で使っているカスタードクリームと同じものだったんです。
それってもう蒸気屋の「かすたどん」じゃないか。
「森でひろった卵」は、ネーミングだけでなく、中身においてもオリジナル性の欠片もない商品なのでした・・・。
いっそ「いろんなところでひろった卵」でいいじゃん。
コメント
コメント一覧 (2)
結局は「萩の月」が元祖という結果には納得が行きました。
森で拾った玉子も、ぜひ一度食べてみたいと思いました。
鹿児島といえば、やはりかるかんが最高ですね!春駒も好きでした。
独特なお菓子が多いですよね。知覧茶に添えればより一層美味しさが増します。
以上、広島からでした。もみじ饅頭も各お店によって様々ですよ。
鹿児島のお菓子にお詳しいですね!
春駒を知っているなんて通ですねー。
僕の実家でもかつてかるかんや春駒を作っていました。
知覧茶まで知っているとは。
もみじ饅頭もパクリはあるのでしょうか。