若かったからか、あの時代だったからか、今なら違ってたかもしれないと思う過去は誰にでもあるはず。
でも、それも「縁」で片付く話かもしれません。
この時期になると、こんな話を思い出します。
以前、「日本フラれ話」という男の失恋話を集めたオーディオブックのプロデュースをしたことがあるのですが、その中にこんな話があります。
もう二十年以上も前の失恋話です。
・・・マハラジャやキング&クイーンといったディスコが全盛の時代。
むかしむかしあるところに、ディスコで黒服のバイトをする僕がいました。
黒服と言えばモテるバイトのナンバー1でした。
そんな黒服であるはずなのにテレビや雑誌で取り上げられるほど、僕はモテませんでした。
実際一人のワンレン女に散々振り回された挙句にフラれ、それ以来ディスコに来るような子とは本気で付き合わないように決めました。
その頃もミキとアイの2人の女性と付き合っていましたが、どちらも本命だったわけでもなく、どちらにも二股かけていることは隠していました。
ミキはバスガイドで、普段はスカートよりもジーンズが多いような活発な子。
アイは化粧品の販売をやっていて香水のきついボディコンタイプ。
僕は名前が間違わないように呼ぶ時は全て「おまえ」で統一していたし、クリスマスや誕生日にはバイトを入れ、どちらとも会わないようにして、絶対に二股がばれないようにしていました。
でもちょこちょこボロは出るもので、2人で行ったデートの話になると、その子とは行ってないのに行ったことのあるような話をしたり、ミキからもらったプレゼントを間違ってアイの時に着けていくなんてこともあり、次第に彼女達は疑い始めました。
そんなある日、アイと歩いている時にミキと偶然出くわしてしまったのです。
慌てる僕に意外と女同士は冷静なもので、二人とも「そんなことだろうと思ってた」という感じでした。
それでも彼女達は自分からは別れなかったのです。
僕もどっちとも別れる気はなく、自然に公認の二股がスタートしたのでした。
これで無理に言い訳することもなくなり、心に余裕ができた時、またまた新しく知り合った別な子とも付き合う流れになってしまいました。
2人目を認めたら3人目も同じだろうと思って、思い切ってどちらにも言ったところ、ミキは連絡を寄こさなくなり、アイは「いい加減にして!」と僕から離れていきました。
さすがに新しい女の子は認められないものなんですね。。。
3人目の子にも他に女がいたことがバレて愛想を付かされ、ついに一人身になってしまったのです。
フリーになって焦ってみるとなかなかモテないもので、ディスコに来ている子を口説いても連敗。僕が働く店もジュリアナ東京が出来たのをきっかけに僕のモテ期と一緒に下降していきました。
そして僕が働いていたディスコはついに閉店。
そんなある日、突然ミキから電話がありました。
「お店、潰れたんだって?」
「うん」
「生活は大丈夫?」
「交通量調査とかで食い繋いでるよ」
そんな会話をしていると、なんだか一人の自分がとてつもなく寂しくなり、ミキも同じなら戻ってきてくれと頼みました。
頼んだというか泣きつきました。
ミキはYESともNOとも言いませんでしたが、それ以来何度か僕の家に料理を作りに来てくれました。
あの頃僕は23歳。
そろそろちゃんとした定職に就くことに決め、就職活動を始めました。
まだバブルがはじけ始めた時で、今思えばそれに世間も気付いていませんでした。
バブルがはじけるぎりぎりのタイミングで僕は小さな広告代理店の営業職に就きました。
就職が決まった夜、ワインを買ってミキと二人でお祝いしました。
二股をかけていた頃、クリスマスも自分の誕生日もスルーしてきたのでお祝いなんてしたことがありません。
その夜は、ミキの料理を食べながら二人でワインを2本も空けました。
それが僕とミキの初めてのお祝いになりました。
でも就職してから3か月経つと、仕事にも慣れ、僕の悪い虫がまた出てしまったのです。
今度は社内の女の子に手を出してしまいました。
社内でごたごたを起こすのも面倒だったし、忙しいながらも順調に流れる毎日の中で、ミキのありがたさを忘れていた僕は、ミキと別れてその子とちゃんと付き合うことを選びました。
ミキに好きな子が出来たと告げると、彼女は笑って、「私、寄りを戻したつもりはないよ」と言いました。
「あなたを振ったのは私の方なのよ?分かってる?」
でも力いっぱい開いた目は何かを堪えているようにも見えます。
「ふぅ~」
ミキが大きく吐いた息は、僕にじゃなくて自分に呆れて出た溜め息のようでした。
そして彼女は最後に「お互い、いい恋愛しよう!」と元気良く言いました。
その時僕は確信しました。
もう二度とミキには戻れない。
またいつか許してくれるんじゃないかという思いも少しはあったけど、その時のミキには決意のようなものが感じられました。
そう思うと取り返しの付かないことをしてしまったと後悔が強く沸きます。
本当は僕が必要としているのはミキのはずなのに。
僕に必要なのはこの人なのに。
僕はミキと別れてから社内の女の子と付き合いましたが、3か月で別れました。
それからしばらくして会社にも嫌気が差した僕は、別な広告会社に転職しました。
その広告会社は交通機関の中吊りなどを中心に展開しているところで、ミキのバス会社から仕事を取れないものかと考えました。
今更仕事欲しさにミキに連絡を取るのも気が引けたけど、逆に仕事の話であれば連絡を取り易いんじゃないかと思いました。
公私混同で彼女に電話することにしました。
「ただいま留守にしております。発信音の後にメッセージを入れてください。ピー(発信音)」
「もしもし。元気ですか?最近転職したんだけど、ミキのバス会社の広告をうちでやらせてもらえないかと思って電話しました。ミキには何の権限もないかもしれないし、今更俺がこんなこと言うのも…」
そこで録音は終わってしまいました。
その翌日、ミキから電話がありました。広告課の人を紹介してもらえるということでした。
ミキは電話で僕と担当者を繋いだだけで、彼女とは会うことはありませんでした。
でもミキのお陰で仕事をもらうことが出来ました。
無職だった時もミキに助けられました。
転職してからもまたミキに助けられました。
僕はミキに支えられてばかりです。
彼女にお礼がしたくて食事に誘いました。
でも彼女は彼氏がいるからと断りました。
僕が「お礼したいだけだから」と頼み込むと、
「仕方ないなあ」
と、会ってくれることになりました。
表参道のイタ飯をご馳走して普通に帰るつもりだったのに、また2人でワインを2本も空けたばっかりに僕らは酔ってなだれ込むようにホテルへ。
翌朝真剣に「俺と付き合ってほしい」と伝えました。
彼女はまた何も返事はしませんでした。
あと2週間でクリスマスイヴ。そんな季節でした。
僕は最後の勝負に出ました。
最後の掛けに出るならちょうどいい日です。
もしこれが2人で過ごす最初のクリスマスイヴになれば、ずっとその後のイヴも一緒にいられるような気がする。
僕は彼女に電話で、
「今度のクリスマスイヴ、夜8時に原宿駅の表参道口で待ってるから」
と一方的に告げました。
彼女が僕の元に来てくれたら、僕は変われる気がする。
もし彼女が来なかったとしても諦めはつく。
クリスマスイヴ当日。
僕はプレゼントの指輪をポケットに忍ばせて原宿駅の表参道口で待ちました。
行き交う人々は表参道に吸い込まれるように流れていきます。
PM8時10分。
僕と同じように8時に待ち合わせていたであろうカップル達は、どんどん並木道の方へはけていきます。
8時20分。
もしかして竹下口にいるんじゃないかと探しに行きました。
彼女の姿はありません。
8時30分。
彼女の家に電話を掛けます。留守電です。
僕はそれから10分おきに電話を掛けました。
ずっと留守電のままでした。
そして、時間は9時。
予約していたレストランはキャンセルしました。
それでも僕は待ち続けました。
9時半。
もうこの時間に待ち合わせる人はいません。
そして10時。
・・・ついに彼女は来ませんでした。
僕は一人、予約したレストランにキャンセル料を払いに行きました。
あの後、来なかった理由を聞いても良かったけど、もう全て今更のような気がして、身を引くことにしました。
それから3年後。
元黒服の友人の結婚式の2次会でミキと会いました。
友人同士が気を遣って同じテーブルにしてくれたのが良かったのか悪かったのか。
でも酔った勢いもあり、僕はミキに思い切って「どうしてあの時来なかったんだよ?」と聞きました。
すると彼女は、
「行ったわよー(笑)」
「えー!?俺、2時間待ってたってんだぜ?」
「20分ぐらい遅れたの。何口だったか忘れたから竹下口と表参道口を行ったり来たりしてたんだけど、いないから帰ったのかと思ってさ」
完全なすれ違いでした。
「じゃあ、どうして連絡くれなかったの?」
「あなただってその後連絡しなかったじゃない」
「俺はフラれたと思ったから」
「私は、これも縁だと思ったから(笑)」
彼女の言葉に納得してしまいました。
そうです。僕はことごとく縁を潰してきたんです。
彼女の身になったことなんて、なかったのかもしれない。
それでも男って未練がましいですね。
彼女に飲んで欲しくて、「今日お酒飲んでないね」と聞くと、彼女は、「お腹に・・・いるから」とそのお腹を優しく撫でました。
見ると少しふっくらとしたお腹。
僕は驚きながら、思わず「おめでとう!」と喜びました。
「私が結婚できたのは、あの時あなたに会えなかったお陰だね」
そう笑って話す彼女。
僕は、「感謝しなよ(笑)」とやせ我慢を隠して笑いました。
すると彼女は、「ありがとう」と微笑みました。
そして僕も「こちらこそ」と言うのでした。
そんなクリスマスに纏わるお話です。
あの頃だったからか、若かったからか。。。
そうではなく、自分が馬鹿だったからだって、だいぶ経ってから分かる生き物なんですよね。男って。
←こんなジャケットなのですが。
◆twitterはじめました(ツイッター、この人数でまだやってます)

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この時期になると、こんな話を思い出します。
以前、「日本フラれ話」という男の失恋話を集めたオーディオブックのプロデュースをしたことがあるのですが、その中にこんな話があります。
もう二十年以上も前の失恋話です。
・・・マハラジャやキング&クイーンといったディスコが全盛の時代。
むかしむかしあるところに、ディスコで黒服のバイトをする僕がいました。
黒服と言えばモテるバイトのナンバー1でした。
そんな黒服であるはずなのにテレビや雑誌で取り上げられるほど、僕はモテませんでした。
実際一人のワンレン女に散々振り回された挙句にフラれ、それ以来ディスコに来るような子とは本気で付き合わないように決めました。
その頃もミキとアイの2人の女性と付き合っていましたが、どちらも本命だったわけでもなく、どちらにも二股かけていることは隠していました。
ミキはバスガイドで、普段はスカートよりもジーンズが多いような活発な子。
アイは化粧品の販売をやっていて香水のきついボディコンタイプ。
僕は名前が間違わないように呼ぶ時は全て「おまえ」で統一していたし、クリスマスや誕生日にはバイトを入れ、どちらとも会わないようにして、絶対に二股がばれないようにしていました。
でもちょこちょこボロは出るもので、2人で行ったデートの話になると、その子とは行ってないのに行ったことのあるような話をしたり、ミキからもらったプレゼントを間違ってアイの時に着けていくなんてこともあり、次第に彼女達は疑い始めました。
そんなある日、アイと歩いている時にミキと偶然出くわしてしまったのです。
慌てる僕に意外と女同士は冷静なもので、二人とも「そんなことだろうと思ってた」という感じでした。
それでも彼女達は自分からは別れなかったのです。
僕もどっちとも別れる気はなく、自然に公認の二股がスタートしたのでした。
これで無理に言い訳することもなくなり、心に余裕ができた時、またまた新しく知り合った別な子とも付き合う流れになってしまいました。
2人目を認めたら3人目も同じだろうと思って、思い切ってどちらにも言ったところ、ミキは連絡を寄こさなくなり、アイは「いい加減にして!」と僕から離れていきました。
さすがに新しい女の子は認められないものなんですね。。。
3人目の子にも他に女がいたことがバレて愛想を付かされ、ついに一人身になってしまったのです。
フリーになって焦ってみるとなかなかモテないもので、ディスコに来ている子を口説いても連敗。僕が働く店もジュリアナ東京が出来たのをきっかけに僕のモテ期と一緒に下降していきました。
そして僕が働いていたディスコはついに閉店。
そんなある日、突然ミキから電話がありました。
「お店、潰れたんだって?」
「うん」
「生活は大丈夫?」
「交通量調査とかで食い繋いでるよ」
そんな会話をしていると、なんだか一人の自分がとてつもなく寂しくなり、ミキも同じなら戻ってきてくれと頼みました。
頼んだというか泣きつきました。
ミキはYESともNOとも言いませんでしたが、それ以来何度か僕の家に料理を作りに来てくれました。
あの頃僕は23歳。
そろそろちゃんとした定職に就くことに決め、就職活動を始めました。
まだバブルがはじけ始めた時で、今思えばそれに世間も気付いていませんでした。
バブルがはじけるぎりぎりのタイミングで僕は小さな広告代理店の営業職に就きました。
就職が決まった夜、ワインを買ってミキと二人でお祝いしました。
二股をかけていた頃、クリスマスも自分の誕生日もスルーしてきたのでお祝いなんてしたことがありません。
その夜は、ミキの料理を食べながら二人でワインを2本も空けました。
それが僕とミキの初めてのお祝いになりました。
でも就職してから3か月経つと、仕事にも慣れ、僕の悪い虫がまた出てしまったのです。
今度は社内の女の子に手を出してしまいました。
社内でごたごたを起こすのも面倒だったし、忙しいながらも順調に流れる毎日の中で、ミキのありがたさを忘れていた僕は、ミキと別れてその子とちゃんと付き合うことを選びました。
ミキに好きな子が出来たと告げると、彼女は笑って、「私、寄りを戻したつもりはないよ」と言いました。
「あなたを振ったのは私の方なのよ?分かってる?」
でも力いっぱい開いた目は何かを堪えているようにも見えます。
「ふぅ~」
ミキが大きく吐いた息は、僕にじゃなくて自分に呆れて出た溜め息のようでした。
そして彼女は最後に「お互い、いい恋愛しよう!」と元気良く言いました。
その時僕は確信しました。
もう二度とミキには戻れない。
またいつか許してくれるんじゃないかという思いも少しはあったけど、その時のミキには決意のようなものが感じられました。
そう思うと取り返しの付かないことをしてしまったと後悔が強く沸きます。
本当は僕が必要としているのはミキのはずなのに。
僕に必要なのはこの人なのに。
僕はミキと別れてから社内の女の子と付き合いましたが、3か月で別れました。
それからしばらくして会社にも嫌気が差した僕は、別な広告会社に転職しました。
その広告会社は交通機関の中吊りなどを中心に展開しているところで、ミキのバス会社から仕事を取れないものかと考えました。
今更仕事欲しさにミキに連絡を取るのも気が引けたけど、逆に仕事の話であれば連絡を取り易いんじゃないかと思いました。
公私混同で彼女に電話することにしました。
「ただいま留守にしております。発信音の後にメッセージを入れてください。ピー(発信音)」
「もしもし。元気ですか?最近転職したんだけど、ミキのバス会社の広告をうちでやらせてもらえないかと思って電話しました。ミキには何の権限もないかもしれないし、今更俺がこんなこと言うのも…」
そこで録音は終わってしまいました。
その翌日、ミキから電話がありました。広告課の人を紹介してもらえるということでした。
ミキは電話で僕と担当者を繋いだだけで、彼女とは会うことはありませんでした。
でもミキのお陰で仕事をもらうことが出来ました。
無職だった時もミキに助けられました。
転職してからもまたミキに助けられました。
僕はミキに支えられてばかりです。
彼女にお礼がしたくて食事に誘いました。
でも彼女は彼氏がいるからと断りました。
僕が「お礼したいだけだから」と頼み込むと、
「仕方ないなあ」
と、会ってくれることになりました。
表参道のイタ飯をご馳走して普通に帰るつもりだったのに、また2人でワインを2本も空けたばっかりに僕らは酔ってなだれ込むようにホテルへ。
翌朝真剣に「俺と付き合ってほしい」と伝えました。
彼女はまた何も返事はしませんでした。
あと2週間でクリスマスイヴ。そんな季節でした。
僕は最後の勝負に出ました。
最後の掛けに出るならちょうどいい日です。
もしこれが2人で過ごす最初のクリスマスイヴになれば、ずっとその後のイヴも一緒にいられるような気がする。
僕は彼女に電話で、
「今度のクリスマスイヴ、夜8時に原宿駅の表参道口で待ってるから」
と一方的に告げました。
彼女が僕の元に来てくれたら、僕は変われる気がする。
もし彼女が来なかったとしても諦めはつく。
クリスマスイヴ当日。
僕はプレゼントの指輪をポケットに忍ばせて原宿駅の表参道口で待ちました。
行き交う人々は表参道に吸い込まれるように流れていきます。
PM8時10分。
僕と同じように8時に待ち合わせていたであろうカップル達は、どんどん並木道の方へはけていきます。
8時20分。
もしかして竹下口にいるんじゃないかと探しに行きました。
彼女の姿はありません。
8時30分。
彼女の家に電話を掛けます。留守電です。
僕はそれから10分おきに電話を掛けました。
ずっと留守電のままでした。
そして、時間は9時。
予約していたレストランはキャンセルしました。
それでも僕は待ち続けました。
9時半。
もうこの時間に待ち合わせる人はいません。
そして10時。
・・・ついに彼女は来ませんでした。
僕は一人、予約したレストランにキャンセル料を払いに行きました。
あの後、来なかった理由を聞いても良かったけど、もう全て今更のような気がして、身を引くことにしました。
それから3年後。
元黒服の友人の結婚式の2次会でミキと会いました。
友人同士が気を遣って同じテーブルにしてくれたのが良かったのか悪かったのか。
でも酔った勢いもあり、僕はミキに思い切って「どうしてあの時来なかったんだよ?」と聞きました。
すると彼女は、
「行ったわよー(笑)」
「えー!?俺、2時間待ってたってんだぜ?」
「20分ぐらい遅れたの。何口だったか忘れたから竹下口と表参道口を行ったり来たりしてたんだけど、いないから帰ったのかと思ってさ」
完全なすれ違いでした。
「じゃあ、どうして連絡くれなかったの?」
「あなただってその後連絡しなかったじゃない」
「俺はフラれたと思ったから」
「私は、これも縁だと思ったから(笑)」
彼女の言葉に納得してしまいました。
そうです。僕はことごとく縁を潰してきたんです。
彼女の身になったことなんて、なかったのかもしれない。
それでも男って未練がましいですね。
彼女に飲んで欲しくて、「今日お酒飲んでないね」と聞くと、彼女は、「お腹に・・・いるから」とそのお腹を優しく撫でました。
見ると少しふっくらとしたお腹。
僕は驚きながら、思わず「おめでとう!」と喜びました。
「私が結婚できたのは、あの時あなたに会えなかったお陰だね」
そう笑って話す彼女。
僕は、「感謝しなよ(笑)」とやせ我慢を隠して笑いました。
すると彼女は、「ありがとう」と微笑みました。
そして僕も「こちらこそ」と言うのでした。
そんなクリスマスに纏わるお話です。
あの頃だったからか、若かったからか。。。
そうではなく、自分が馬鹿だったからだって、だいぶ経ってから分かる生き物なんですよね。男って。

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