10月10日。この日がくれば思い出すあの結婚式でのイタい話。。。

タイガースの応援席でジャイアンツのユニフォームを着て一人で観戦しているだとか、
イメクラのつもりがただのコスプレパーティーだったとか、
ばつの悪い ことはよくあることですが、
呼ばれていないおめでたい席に参加してしまうってのも周りの「何おまえ?」という無言の視線を感じ、居心地の悪さったらこの 上ありません。

あの日僕は友人の結婚式に行きました。

確かに僕はその友人から招待状をもらっていました。
だから式が始まる30分前の午後1時50分には某有名結婚式場にいました。

でもさすがに有名結婚式場だけあって広すぎる。控え室がわからない。
控え室を探していたら、もう式の始まる2時を過ぎていました。

時間も迫っていたので、直接チャペルに行こうと思い、係の人に式場の場所を聞くと、「間もなく始まるので直接5階へ向かってださい」と言われ、急いで5階へ。

5階に上がると式に参加する両家の親族らしき人がぞろぞろとチャペルに歩いているのを発見!
僕もその最後尾を付いていきました。

入り口で「キリスト教結婚式次第」という式の進行表をもらってチャペルの中に入ります。
めでたい席になんとか間に合いました。

ただ、気になったのが、全部で20人ぐらいの少人数であることと、参加者の顔ぶれを見ても誰も知っている顔がないこと。
新郎の友人と思われる世代の人も1人しかいません。

ちょっと不安になりながらも新郎新婦を待っていると、「間もなく新郎が入場します」と係の人が告げ、重そうなチャペルの扉が閉められました。

そして奏楽。
鳴り響くパイプオルガンの音。

再びチャペルの扉が開かれ、白いタキシードを着た新郎が一人でバージンロードを歩いてきました…

って、誰だよ、この新郎!

見たこともない新郎が入場してきました!

まさかもう一つチャペルがあったのか!?

もし今外へ出て行ったら、新婦入場の前に知らない男がバージンロードを遡上することになる!
もう出られない!!

そして新婦が父親と腕を組み入場。
おまえも誰だよ!

つうか、俺がこの参列者の中で誰だよ!

プログラムを見ると15個ぐらい演目っつうかプログラムがある。
まだ2つ目!
くらくらしてきました。

そして、続きましては、「賛美歌」。

もー歌わざるを得ません。
みんなと一緒に席を立ちます。
「賛美歌312番」を歌います。

つうか何番まであんだよ、賛美歌!
「ロード」より多いよ。
こっちは虎舞竜発生中だよ。
なんでもないようなことが幸せだったと思える今だよ。
そして何歌ってんだよ、俺。

ここからが苦痛だった。
ずっと僕は式のプログラムを俯き加減に見ています。隣で知らないおばさんが涙を拭いていて、まるで僕も泣いているよう。

カタコトの外国人神父が、これから夫婦になる二人に教訓めいたことをゆーっくりと話しています。
そんな話は僕の頭をスルーです。
深いい話は、1分にまとめてくれ!
長い、長いよっ!

式では、カメラマンが新郎新婦や参列者をぱしゃぱしゃ撮っています。
絶対後で写真見ながら言われるに違いない。

新郎「この男の人、誰?」
新婦「え?あなたのお友達じゃないの?」
新郎「おまえの友人だろ!?」
新婦「私知らないわ」
新郎「嘘付くなよ!俺も知らないよ!」
新婦「ほんとよ!知らないわよ!」

もー俺のせいで新婚早々喧嘩になる。

指輪の交換でも終始ずっとカメラに映らないように下を向いている俺。
俺、絶対新婦側のワケあり男じゃね??

早くおまえら、チュウしちゃえよ。
もーしょうがない。
せめてチラ見程度には見よう。
俯いてたら悲しんでいるように思われる。

そしてやっと誓いのキスになりました。

俺はあえて君を奪った男を見ようではないか。
この瞳の奥に君たちを焼き付けよう。
いっそ涙目で見よう。

って、口チュウかよ!
なんで他人のキッスを至近距離で目の当たりにしないといけないんだよ。

チュウが終わったかと思いきや、次は誓約書も書き始める二人。
それ関係は役所で書いて!
まだカメラマンがぱしゃぱしゃしてる。
顔を伏せる俺。
そして誓約書を書き終えると、やっとです。新郎新婦の退場の流れになりました。

僕のヘンな汗もやっと落ち着いてきました。
参列者と一緒に拍手で送りました。

うん、初めて会ったけど幸せになってね。もう会うことはないだろうけど。

そして、何よりも式が終わっておめでとー、俺。
ようやく誰よりも開くことを望んでいたそのチャペルの扉が開かれるのでした。

長かった…。
こんなところに閉じ込められるなんて。
今までの人生で一番長い30分だった。

チャペルの外ではライスシャワーやブーケトスがあるのですが、いくらネタになるからといってもさすがにそこまではしない。
「俺の分まで幸せになれよ!」
半べそでその場を走って去りました。

その後ろ姿はきっと新婦を取られた悲しい男に映ったはずです。

その後の友人の披露宴では、彼らから「式に来てくれませんでしたね・・・」と言われましたが・・・いや、しっかり式には出たから。
むしろがんばった方だから。

あれから数年。
これまでの人生で一番記憶に残っている結婚式が、この赤の他人の結婚式です。

その時もらった式次第は、まだ記念にとってあります。

式次第


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