昨日、某セミナーで知り合った坂上さん(仮名)とお会いしてきました。

坂上さんは50歳を越えてから起業されて今は73歳。

セミナーでお会いした後に
「今日は楽しい話をありがとうございました。僕も今起業について考えているので、今度お話を聞かせてください」
とやや社交辞令的にお礼のメールをしたところ、
「それでは今度お昼にご飯でも食べましょう。2月19日はどうでしょうか」
と、具体的に日付まで設定されて返信が来て驚いたのでした。

でも面白い方だったので、「ぜひお願いします」と坂上さんの会社を訪問してきました。

会社は横浜駅の近くにあり、オフィスも広く綺麗で、社員は30名ほど。
20年でここまで会社を育ててきました。

10年続く企業は全体の2、3%。
それを考えると、20年というのは凄い。

そんな企業の社長と僕のような中2なおっさんが話がかみ合うのかという不安もありましたが、坂上さんは頭が若い。
いろいろとためになる話を聞かせてもらいました。

「誰にも負けないものがないとやっていけないよ」と坂上さんの第一声。
そう言われると、なかなか人に自慢できる実績がない。

「他人から1万円払ってもらうのは大変やぞ」と言う坂上さん。

「最初のお客はどうやって獲得したんですか?」と聞くと、
「人脈やなあ。これまで付き合いのあった人から仕事をもらった」とのこと。

まず、手に入れた目の前の仕事で少しずつ実績を作っていったそうです。

坂上さんは、元々、かつて国営だった超大手企業のエンジニアで、定年まで勤めれば退職金も企業年金もそれなりにもらえます。
そういう会社で働いていると、50歳を過ぎてからリスクの高い独立に手を出す人なんていないものですが、
「上になるとだんだん仕事が面白くなくなってきて」
ということで、奥さんと二人で起業したそうです。

この気持ち、モノ作りが好きな40代では、とても良く分かる人も多いのではないでしょうか。
歳を取ると人の管理、時間の管理、お金の管理がメインで、作る現場から遠ざかります。

「起業して破産する不安はなかったんですか?」と聞くと、
「まあ、お金がなくなったら交通整理でもすればいいと思ってたからね。外でそういうことするのも楽しそうだな思てな」と笑っていました。

なるようにしかならないし、やる前からいろいろ悩んでもしょうがない。
それに好きなことだったら続けられるのです。

「どういう顧客を狙ってんの?」と聞かれたので、「一般のスマートフォンユーザーです」と言うと、「B to Bより一般客は難しいわあ」と唸っていました。

「広く浅く狙うか、狭く深く狙うかかと思っていて、まずは、狭く深くの方が最初はやり易いかなと思ってて…」と言うと、「そうやねえ」と。
「でも人にお金を払ってもらうのは、なかなか大変やぞ」と再度念を押されるのでした。
脅し?

話しを聞いて再度思ったのは、まず僕がすることは、実績と信頼に繋がるコンテンツを作ること。
それは次への足場になるので。

川を渡るなら、進む少し先に足を乗せる石を置かなければ、次の一歩を踏み出せません。
目の前に石を置くことを繰り返して向こう岸に行き着くのでしょう。

35歳を過ぎて転職も難しくなり、なんとか会社でリストラに遭わないように祈る日々を送っているサラリーマンにとっては、50代で起業した坂上さんのような存在は励みになるのではないでしょうか。
試しに一個目の石を置いてみるのもいいと思いますよ。


 
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