ファミレスでたまたま隣にいた20前後の男女の、彼らにしては当たり前な会話を盗み聞きしていた話の続きです。
バイトの面接を受けた女性に合格のメールが届いた後、彼らのトークは、お金を稼ぐというテーマに話が変わりました。
男が、自分の知っている給料の高い職業について語り出しました。
男「職業だったら鳶が結構儲かるって。俺の先輩なんか高卒だけど月40万稼いでるって」
女「へえ。でも、なんでそんなに儲かるのに鳶って人気ないの?」
男「大学まで通ったのにわざわざ鳶になろうとみんな思わないだろ。だってさ、大学に通ってた4年がムダになるじゃん」
ちょっと待て。まず視点を鳶至上主義からずらそう。
大学に4年通っても鳶になっていいし、みんな4年がムダになるから鳶になってないわけないぞ。
女はこの話には、「へえ」とあまり興味がなさそう。
そして女が、具体的な年収の話を始めました。
女「ねえ、親の年収って知らなくない?」
男「(ストローでジュースを飲みながら)うん、知らない」
女「私の友達とか親の年収がいくらだとかみんな知ってるんだよねー」
男「それ、自慢してるだけじゃね?」
女「そうなのかなあ。ねえ、年収がいくらあったら金持ちだと思う?」
そこで、男は「うーん」と悩みます。
鳶の先輩が年収500万と想定して、プラスいくらあったらお金持ちだろう・・・。
すると女、「1000万って相場じゃない?」
男「だね」
女「そうすると大体月給が80万だよね。でもさ、私んち、家族5人じゃん」
男「うん」
女「1人月に10万使うと、月に30万しか貯金出来ないじゃん」
男「え?月に10万使うの?」
女「うん」
男「何に使うの??」
女「服とか化粧品とか、友達の誕生祝いとか・・・」
男「そんなに使う?」
女「使うよ」
ハイ!先生。
何点かツッコみどこがあります!
一つ目は、男もツッコんでいた「一人月10万」の計算式。
月10万!
しかも一人平均って。
家族みんなが月10万使ってたら自由過ぎるよ!
そして、次。
「一人10万使って家族5人だから30万しか貯金出来ない」って言ってるけど、
光熱費や食費や家のローンが入っていませんからっ!
残念!
(今さら波田陽区で)
この二人の話はさらに続きます。
女「ねえ、結婚する時は、男の人の年収って聞いた方がいいかな」
それ、目の前の男にプレッシャーを与えているのか?
と思いきや、目の前の男は彼氏ではなかった。
女「彼さ、まだ新入社員だし、年収とか低いだろうから聞けないんだね」
なんだ、おまえらは友人か。
自由な関係だな。
女「この前、もし子供が出来たらどうする?って聞いたら、
『俺も働き始めたばっかりだから育てられるわけないでしょ』
って諭されて、なんか悲しかった」
男「そんなこと聞いたらダメだよ!」
さすが、わかってらっしゃる。
いいですか、若い頃は自分のことをどれだけ想っているのかと、
「もしも」の質問をすることがありますが、
返ってくる言葉は、期待にそぐわない言葉か、この時この瞬間だから言える「今だけ限定」の言葉ですので、
いいことは何一つありません。
そんな質問は、しないでください!
そう心の中で熱くなっていると、彼らの会話はいずれ来る就職試験の話になったのでした。
男「俺らの世代って会社にとってはいらない世代じゃね」
何故だ。
男「だってさ、俺らから2年経てば、ゆとりじゃない世代が来るんだぜ。
俺が人事だったら、わざわざゆとりは取らないで、2年待つわー」
君たちは、ラストゆとり侍なのか。
でも、ちょっと待て。
ゆとり侍よ。
勝手に自分をゆとりでくくるな。
自分が蟻だと思えば地べたを這いつくばるだけだが、
本当はノミでジャンプすることを学んでないだけかもしれないんだぞ。
ゆとり世代よ。
自分を「ゆとり」でくくるな。
おまえらが日本、そして俺の年金を支えるのだ。
そんな熱い想いを胸に抱き、そんなことは微塵も顔に出さずに娘とファミレスを後にするのでした。
「おっさんと中2のiPhoneアプリ開発日記」
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バイトの面接を受けた女性に合格のメールが届いた後、彼らのトークは、お金を稼ぐというテーマに話が変わりました。
男が、自分の知っている給料の高い職業について語り出しました。
男「職業だったら鳶が結構儲かるって。俺の先輩なんか高卒だけど月40万稼いでるって」
女「へえ。でも、なんでそんなに儲かるのに鳶って人気ないの?」
男「大学まで通ったのにわざわざ鳶になろうとみんな思わないだろ。だってさ、大学に通ってた4年がムダになるじゃん」
ちょっと待て。まず視点を鳶至上主義からずらそう。
大学に4年通っても鳶になっていいし、みんな4年がムダになるから鳶になってないわけないぞ。
女はこの話には、「へえ」とあまり興味がなさそう。
そして女が、具体的な年収の話を始めました。
女「ねえ、親の年収って知らなくない?」
男「(ストローでジュースを飲みながら)うん、知らない」
女「私の友達とか親の年収がいくらだとかみんな知ってるんだよねー」
男「それ、自慢してるだけじゃね?」
女「そうなのかなあ。ねえ、年収がいくらあったら金持ちだと思う?」
そこで、男は「うーん」と悩みます。
鳶の先輩が年収500万と想定して、プラスいくらあったらお金持ちだろう・・・。
すると女、「1000万って相場じゃない?」
男「だね」
女「そうすると大体月給が80万だよね。でもさ、私んち、家族5人じゃん」
男「うん」
女「1人月に10万使うと、月に30万しか貯金出来ないじゃん」
男「え?月に10万使うの?」
女「うん」
男「何に使うの??」
女「服とか化粧品とか、友達の誕生祝いとか・・・」
男「そんなに使う?」
女「使うよ」
ハイ!先生。
何点かツッコみどこがあります!
一つ目は、男もツッコんでいた「一人月10万」の計算式。
月10万!
しかも一人平均って。
家族みんなが月10万使ってたら自由過ぎるよ!
そして、次。
「一人10万使って家族5人だから30万しか貯金出来ない」って言ってるけど、
光熱費や食費や家のローンが入っていませんからっ!
残念!
(今さら波田陽区で)
この二人の話はさらに続きます。
女「ねえ、結婚する時は、男の人の年収って聞いた方がいいかな」
それ、目の前の男にプレッシャーを与えているのか?
と思いきや、目の前の男は彼氏ではなかった。
女「彼さ、まだ新入社員だし、年収とか低いだろうから聞けないんだね」
なんだ、おまえらは友人か。
自由な関係だな。
女「この前、もし子供が出来たらどうする?って聞いたら、
『俺も働き始めたばっかりだから育てられるわけないでしょ』
って諭されて、なんか悲しかった」
男「そんなこと聞いたらダメだよ!」
さすが、わかってらっしゃる。
いいですか、若い頃は自分のことをどれだけ想っているのかと、
「もしも」の質問をすることがありますが、
返ってくる言葉は、期待にそぐわない言葉か、この時この瞬間だから言える「今だけ限定」の言葉ですので、
いいことは何一つありません。
そんな質問は、しないでください!
そう心の中で熱くなっていると、彼らの会話はいずれ来る就職試験の話になったのでした。
男「俺らの世代って会社にとってはいらない世代じゃね」
何故だ。
男「だってさ、俺らから2年経てば、ゆとりじゃない世代が来るんだぜ。
俺が人事だったら、わざわざゆとりは取らないで、2年待つわー」
君たちは、ラストゆとり侍なのか。
でも、ちょっと待て。
ゆとり侍よ。
勝手に自分をゆとりでくくるな。
自分が蟻だと思えば地べたを這いつくばるだけだが、
本当はノミでジャンプすることを学んでないだけかもしれないんだぞ。
ゆとり世代よ。
自分を「ゆとり」でくくるな。
おまえらが日本、そして俺の年金を支えるのだ。
そんな熱い想いを胸に抱き、そんなことは微塵も顔に出さずに娘とファミレスを後にするのでした。
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