バンダイナムコの「カタログIPオープン化プロジェクト」にエントリーしてアプリを作ろうと思ったきっかけの一つにレジェンドドット絵クリエイターの小野ドットマン浩氏と再会したからのもあります。

小野さんは、前の会社の先輩でいろいろ仕事でお世話になりました。
そんな小野氏は現在はフリーで仕事をしています。

小野さんのこれまでの作品履歴をもらったのですが、40代で小中学生の頃にゲーセンに行っていたおっさん達にはたまらないラインナップでした。

「ギャラクシアン」「ラリーX」「ディグダグ」「ギャラガ」「マッピー」「ゼビウス」…。

当時「市」ではなく「町(ちょう)」だった僕の町に唯一あったゲームセンターが、姶良温泉という温泉施設にあるゲームコーナーで、 よく友達と数人で数百円を財布に入れて自転車で遊びに行っていました。

2、3ゲームして、友達のゲームプレイを見て、アイス買って休憩し、最後に1ゲームぐらいして帰る。

当時は1ゲーム50円で、その50円でどれだけ長く遊ぶかが重要でした。

その点でいうと、小学生の僕にとって「マッピー」は超難しくすぐに離脱したゲームでした。

「パックマン」「ラリーX」は長く遊べたのでよくやっていました。


そう考えると小学生の頃に遊んでいたゲームのデザイナーと一緒に仕事ができるというのはすごい。

天龍とオカダカズチカが試合するようなものです。(さりげなくプロレスネタを挟む)
いや、リアル年齢でいうと、前田と船木が試合するようなものか。(まだ挟む)


今回、この小野氏と「マッピー」の新ゲームを作るのですが、改めて小野さんにマッピーを描いてもらった絵がコレ。
当時のマッピーにはなかった微妙な影を付けています。

マッピーonosan

元々は縦横16ピクセルで描かれていて、2倍サイズでこんな感じです。

マッピー32x32_1


小野さん自身は16×16のサイズにこだっており、小野さん的に「32×32はギリ許せるが、64×64はもはやドット絵ではない」ぐらいの勢いです。

そして今回のテーマとして、「ファミコン時代を彷彿させるスマホゲーム」ということなので、小野さんとすり合わせた結果、基本は16×16でキャラを描き、スマホ向けに4倍または5倍させるという方向性になりました。

また、僕の要望で10年後のマッピーを作ります。


さて次回は、サウンドのお話です。